(posted on Oct 6, 2006)
(updated on Oct 8, 2006)
(posted on Jul 12, 2007)
タミヤRC製品・即買いカタログ
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スズキスイフト(M-03M)・RCTチューン(4)






受信機のシュリンクパック仕上げについては、これまでにもいくつかの作例で「完成品」を示したことはありましたが、 今回は実際の「やり方」も伝授しておきますね。

受信機のシュリンク仕上げ自体は、あくまでもユーザーの自己責任で やる作業ですし、タミヤGPも含めて、およそRCメカの外装仕様にまで明確な規定があるようなレースイベントなんて聞いたこと ありませんから(そんなの余計なお世話ですしね)、「勝手にやればいい」のです。実際問題として、三菱樹脂の物干し竿用収縮チューブ 「ヒシチューブ」を金物屋で買って来て加工、 というのは、電動RCカーの有史以来、やる人はやっていました。 筆者自身、田舎住まいの高校生の時(1982年頃)に、雑誌の見よう見まねでやっていたくらいです。
現在は、KOやイーグル模型 などから、適当なサイズの収縮チューブが売られているので、それを使えば見栄えもいいと思います。物干し竿用のヒシチューブはどうも色が 「家庭っぽい」ですしね・・・(苦笑)。ちなみに写真のチューブはKOの7.2Vバッテリーパック用チューブを適当な大きさに切り出したものです。

今回は使用する受信機がフタバ3PKスーパー対応品のFP-R113ip(PCM仕様)、ということで、イマドキの水準からすると 受信機サイズが大きく重いため、迷わずシュリンク仕様にしました。 でも、こんなのはまだ可愛いほう。80年代前半頃までのFM受信機なんて、 マイコンが内臓されておらず、いまのCPRユニット位の基板サイズで、重量も50g前後あったんです。ケースを外すだけで 15g程度軽くなったので、ヒシチューブ化の効果は絶大でした。
今は受信機自体が小型軽量化してきているので、 そこまで手間をかける必要性がなくなってきているだけですが、1gでも軽くしたければシュリンク化はやはり有効です。

・・・とか何とか言ってるうちに写真3枚目まで来ちゃいましたね(笑)。すみません。
まぁ写真を見ていただければおおよその手順は分かるでしょう。チューブを適当にカットして箱型に 組んでいきながら受信機を包み込めばいいのです。カットした面を貼り合わせるのはタイヤ用の瞬間接着剤が良いです。 1滴たらして張り合わせれば、サッと流れてすぐ硬化しますので作業性が良いし、貼り合わせが薄く仕上がるのも良い点です。 貼り合わせが厚ぼったくなると、後で収縮させたときに目立ってしまいます。
どうせ収縮させてしまうので、「箱組み」は大まかで大丈夫です。

組み上げて、そのままの形で使う人もいます。好みの問題なのでそれはそれでいいと思います。収縮させたい場合は、 まず先にドライヤーで収縮させてしまいましょう。左側の写真のように、内部の部品の形どおりに凸凹ができて チューブがズレなくなります。
収縮が終わったあとで、必要な部分だけに絞って穴を開ければ、防塵性もそこそこのものが得られます。 通常、電動カーでは1&2チャンネルしか使いませんから、コネクターもその部分だけ穴を開ければいいと思いますが、 ARCやマイポンダーを使う場合は3ch目も開けておくといいでしょう。別電源を使うならもちろんBATTのコネクターも。 また、シンセサイザー受信機の場合はボリューム部分の開口も忘れずにー!

なお、コネクターが自由に刺さってしまいますから、逆接には注意! 最近のRCメカは逆接して壊れることは少なくなっていますが・・・。 筆者は、信号線の側をマーカーで塗って目印にしています。受信機側とコネクタ側ともに目印をつけておけば間違いないでしょう。 同様に、1chと2chの間違いもありがちですが、コレは差し替えればいいので大した問題ではありませんよね。
リヤダンパーは、前回の作例を踏襲して、オイルシールのOリングは1個の仕様で、 3穴ピストン、オイルは200番、インナースペーサーはOリング3個のままです。 バネをTA04用ショートの赤と堅くしているのと矛盾が生じていますが、今回は目をつぶりました。 本来ならばもう少しオイルも硬くして400番くらいにしたほうがバランスは良かったかも。
アウタースペーサーは4mm+1mmの計5mm、ダンパー長は58.0mmでしたが、実際には長さが余ってしまっているので57〜57.5mmくらいで大丈夫です。


写真を撮ってる時は気付きませんでしたが、左サスアームのダンパーピロボールが クラッシュの衝撃でアジャスターから飛び出しちゃってますね。あちゃー(笑)。 どうりで左リヤが若干沈んでたわけだ。直しとかなきゃ・・・。
リヤはop.345のトーインリヤアップライト。

スイフトはキット標準アップライトで リヤトーインが付いていますから、そのまま組めばリヤの見た目は同じに仕上がります。 どちらを使っても大差ないと思いますが、強度的にはop.345のほうがグラス混入樹脂で丈夫なので、 クラッシュが多い方はop.345を使えばいいと思います。ただ、今後は生産終了に伴い入手困難になっていくでしょうから、 見つけたら即買いすべきでしょう。
リヤハブには予選から決勝まで2mmのスペーサーを追加して、トレッドを左右合計4mmとかなり大胆に拡大しました。 リヤグリップを少しでも稼ぐためです。
しかし、M-03用のリヤハブシャフトは、FF-01というツーリングカー初期のシャシーから流用されているものなので、 ホイールナット部のネジ長が ナット分しかなく、スペーサーを追加するとナットのナイロン部分がネジ山に届かず、ロックが機能しません。昔は、「裏技」として、 F-1用など古いモデルに使われていた皿が付いてないタイプのロックナットを裏返しにしてネジ込む、という テを使いましたが、今は op.448「4oハードロックナット(スペーサー付)」を使えば 普通に組めちゃいます。高価ですしキット同梱で付いて来ないので、普段使っている人を見たことはほとんどありませんが、 イザという時には重宝するパーツです。
このロックナット、標準品より厚みが2mm程度薄くなっています。そして、 ナイロン樹脂で摩擦を得るのではなく、先端部に仕込まれた板バネ材がネジ山を 締め付けてロック効果を得るようになっています。実は、買ってからこれまで使った試しが なくて、ロックが緩むんじゃないかとか心配したのですが、大丈夫でした。 ロック用の板バネ材がネジ山にカジっているような感触があまり気持ち良くありませんでしたけど・・・。

ホイールが映ったついで話に。毎度お馴染みのこのホイール、ポリカ用スプレーで塗っています。 白で下地を吹き、蛍光イエロー、最後に東邦化研のエンジンカラーまたはプラカラーのクリアで仕上げています。 リム部にマスキングとかウルさいことは一切やっていません。このホイール塗装、M-01からやり始めたのですが、 これまで特にタイヤ接着の不具合はありません。クリーナーで接着面の脱脂処理さえしておけばOKです。
まぁ、そんなわけで、今回もあれこれイロイロと考えながらクルマを仕上げてみました。 スタビを外して、ダンパーセッティングが簡単になり、考え方も現代ツーリングカーと共通になった点は大きな前進だと自負しています。

「次回」のチャンスがあるのかどうかは分かりませんが、もしめでたく抽選に通れば、 来る10月29日のシェルミュージアムで再びスイフトチャレンジに出走する予定です。
(珍しく、今回は速攻でエントリーしちゃいました)

果たして、超低ミュー路面の攻略はいかに!?
乞うご期待。





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